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私的メモあるいはスクラップブック

3月 20
“父が人を評するときによく言っていたのが「あいつには哲学がある」と「哲学がない」という言葉でした。子どもの頃の僕は父親がいったいどういう意味で「哲学がある」ということ指していたのかわかりませんでしたが、今にして思うと、「自己規範を持っている人間」かどうか、ということだったと思います。
社会がどう変化しても、戦争が起きようと、天変地異が起きようと、自分を律する規範をもっていて行動する人間と、何かあると、たちまちうろたえてきょろきょろ辺りを見回し、大勢について付和雷同する人間をそれを指標にして識別していた。そして、自己規範をもつ人間は信じてよいが、規範のない人間は信じてはいけない、そう父は考えていたのだと思います。”
教育の危機と再生 (内田樹の研究室)